月1回の診察になります。日程はお問い合わせ下さい。
頭痛で最も大切なことは「頭痛の原因」です。
お話をしっかりと伺うことで原因がはっきりすれば、ほとんどの頭痛は、治療で適切に緩和できます。
頭痛はがまんする必要はなく、多くの頭痛は、症状を詳しく伺い、適切な治療で緩和することができます。痛み止め(鎮痛剤)をがまんしたり、自己判断で様々な薬を試してしまったりすると、さらに辛い思いをすることになります。
頭痛のタイプを見極めて、正確にアプローチすることが治療に最も大事です。
当院の頭痛外来では、経験豊富な脳神経外科専門医が担当いたします。
頭痛の治療には、頭痛のタイプを見極めた正確なアプローチがとても重要です。
頭痛には2つのタイプがあります。
1) 一次性頭痛(危険ではない頭痛)
2) 二次性頭痛(危険で命にかかわる頭痛)
① 頭痛全体の約90%を占める
② 4、5歳から30歳台までの発症が大半
③ 再発を繰り返す
④ 慢性的に経過し、確定診断に時間を要する場合も多い
生命に影響するような重大な状態ではありませんが、薬やリハビリで時間をかけて治療する必要があります。
① 頻度は頭痛全体の10%以下。
② 若年層から高齢者まで広い年齢層に発症。
③ 頭痛の他に神経症状(嘔吐、麻痺、言葉がしゃべりにくい、意識障害、てんかんなど)を伴うことが多い。
④ 突然に起こり、自然に症状が緩和することがないのが最も大事な特徴。
⑤ 脳卒中や脳腫瘍に伴う頭痛は、高度医療機関での精密検査(頭部MRI)や速やかな治療が必要となる事があります。
二次性頭痛に対しては連携医療機関での治療をご案内しております。
頭痛外来では一次性頭痛に対する治療を主に行っております。
長時間のデスク仕事や前かがみでのスマートフォン操作などによる頭から首、肩までの筋肉の疲労蓄積が筋緊張を増す場合が最も多いです。
歯ぎしりや咬合障害、睡眠不足などの日常生活上の様々なストレスに伴う精神的な過緊張も原因となることがあります。
・首から背中の筋肉(僧帽筋が代表的)をほぐすことは症状緩和に効果的です。
・座った姿勢で長時間働く場合、座位姿勢はとても大事です。当院が行う頭痛リハビリでは、理学療法士が立ち姿や歩容のバランスチェック、座位姿勢などを指導します。
・デスク仕事が長いオフィスワーカーの場合には、座位姿勢での骨盤の傾きを整え、体幹筋や関節を刺激して、固まった胸郭を動かしやすくすることで姿勢を整えます。
・鎮痛剤は様々ありますが、どれも一定の効果があります
・筋弛緩薬や湿布などを鎮痛剤と一緒に使用すると、より効果的です。
・大事なポイントは、薬物乱用頭痛です。薬に依存しすぎて多量の薬を長期的に服用することで頭痛が悪化する事を意味します。
そのため、薬を用いても改善しない場合は、医師へのご相談をお勧めします。
・ストレッチやジョギングなどの運動習慣は筋緊張軽減だけでなく、精神的なリラクゼーションにもなるので、疼痛の緩和にとても大事です。
・近年、片頭痛の薬は著しく進歩しています。
・薬の役割と内服のタイミングを理解することがとても大事です。
・脳血管の拡張を抑制する作用があります。
・トリプタン製剤が代表的な薬剤です。
・大事なポイントは内服のタイミングです。
・頭痛が軽いうちに飲むか、頭痛発作の発生初期に内服するのが効果的です。
・トリプタン製剤にも様々な種類があり、人によって効果は異なります。
・最も効果的なものを見出すために、何種類か試してもらう場合もあります。
・軽傷の場合には、まずは一般的な鎮痛剤から内服するのをお勧めします。
・脳血管の収縮を抑制する作用があります。
・予防薬をお勧めする場合は、
1) あまりに頭痛の発生頻度が多い。
2) 頭痛の程度が強すぎて日常生活が満足に送れない
3) 治療薬の使用頻度を減らしたい
などがあります。
・大事なポイントは、毎日内服する必要がある事です。
・2021年からは、月一度の注射だけで済む発作予防の新薬が利用可能です。
(エムガルティ、アジョビ、アイモビーク)
痛みの頻度を減らすだけでなく、痛み自体も減弱させる効果があります
それ以外にも、目の病気(緑内障)、首の病気(頚椎症)などによって激しい頭痛を起こす場合があります。頭痛の治療には、複数の領域にまたがった専門的な知識と診療、そして頭部MRIなどの精密検査がとても大事と考えられます。