お子様のケガについて

お子様のケガについて

お子様はいろいろな場面でケガをされることが多いです。かすり傷、切り傷、打撲などお子様のケガを全般的に診させていただきます。

お子様のケガは、それからの成長と発達に大きく影響します。
小児期にしかない疾患・損傷が、大人になった時に後遺症を引き起こすこともございますので、先天性疾患・代謝性疾患に加え、骨・筋肉・神経の発達と成長をも理解した上での治療が必要となって参ります。

頻度の高い対象疾患

成長痛

2~6歳に多いとされていますが、学童期にもみられる下肢の痛みです。
夕方~夜に、主に膝の周りを痛がり泣いて、さすったりしていると落ち着きます。
痛みの原因はよく分かっていませんが、痛みが右や左と様々で夜間のみであれば、安心しても良いでしょう。ただし、小児期では骨腫瘍などもありますので、昼間も痛がる場合には注意が必要です。

腰痛

スポーツを頑張っているお子様の腰痛では、腰椎分離症に注意が必要です。
分離症は腰椎の上下関節突起間部に外力が持続して加わることによって起こる疲労骨折と考えられています。12~17歳に多く、骨折と言ってもその症状は様々で、腰部の不快感程度に軽いことも多いため注意が必要です。

O脚

O脚とは、両側の踵をつけて立たせ、正面から見て両膝の間が開いている状態で、英語のOに似ていることからこう呼ばれています。
病因、発生機序は子宮内の胎位が大きく関与していると言われています。満期産の場合には、産まれる前は下腿が内反、内捻した肢位にあり、この下腿の内反が主原因です。

X脚

X脚とは、両側の膝をつけて立たせ(重ねない)、正面から見て両側のかかとの間が開いている状態をいいます。英語のXに似ていることからこう呼ばれています。
病因、発生機序については関節のゆるみを主原因とする考え方がありますが、明確なものではなく、生理的なX脚は3~5歳を中心に見られ、7歳頃には自然に改善するのがほとんどで、基本的に治療は必要ありません。

内反足

内反足には足の変形以外に異常がない狭義の内反足と、神経疾患や骨系統疾患などの疾患の一徴候としておこる症候性の内反足に大きく分れます。
一般的に症候性内反足は難治例が多く、治療に対する考え方が異なります。内反足は外表から明らかにわかる疾患ですので、生後すぐに診断されることがほとんどです。一般的にはなるべく早く治療を始めることをお勧めしております。

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